happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

運動会シーズン、車椅子パパの心中は?

世の中は運動会シーズンですね。


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くうたの保育園は春から秋に変更になり、

運動会はまだまだ先ですが

近くの小学校では先週、運動会が行われていたようです。

 

私、運動神経悪くて

子どもの頃は運動会って罰ゲームだと思ってました😱

 

 

運動神経いい人って羨ましいよね‼️

って話か?今日は。

 

 

いえいえいえ。

 

 

今日は車椅子パパの心の話。

くうたが保育園に入って3年目、既に2度の運動会を経験してます。

 

 

初めて運動会の時に私がFBに投稿した私の気持ちを載っけときます。

 

「先日は子どもの保育園の、はじめての運動会でした。
2日前からの発熱で参加できないだろうと思っていたら
当日の朝には熱が下がり、参加できました。

 

いつもと違う雰囲気に圧倒されて
私にしがみついてイヤイヤになっていた息子も、
競技のスタートラインにつくと
大好きなはらぺこあおむしに猛突進

(はらぺこあおむしの親子競技で私と出ました)
そこからはご機嫌でした。

 

見えない障害の私と違い、車椅子はインパクト大。
先生たちは主人が車椅子と知っていますが
送迎や行事の参加は今まで全て私でしたので、主人が先生に会うのもはじめて。


保育園ママたちにもわざわざ主人が車椅子だとは言っておらず。

子どもたちが主人を囲んじゃったらどうしよう。
園ママに避けられたらどうしよう。
先生たちはどう思うんだろう。
子どもが他のパパとの違いをどう思うんだろう。

 

などなど内心、私はドキドキして過呼吸になりそうになりがら向かいました。

同時に主人が一緒に行事に行ってくれることは心強く、
子どもの普段の生活の場を見てもらえる♪
一緒に子どもの成長を見守れると嬉しくもあり。

色々ごちゃまぜな感情でした。

 

“私の旦那”としてはまったく隠さず紹介できるのに
“子どものパパ”として紹介するには正直怯んでしまった自分にびっくりです。

これから保育園、小学校、中学校とあるわけですから
その中で子どももいつか悩むときが来るだろうけど
その時にちゃんと子どもをサポートできるように
親も今からびびってないで“飛び込む勇気”を持たなくちゃですね。

 

そしてパパのインパクトの強さの陰に毎回隠れてしまう私の障害を
今後子どもに、園に、どう伝えていくべきか?そもそも伝えるべきか?と
モヤモヤするのでした。

 

園からは駐車場の確保の配慮をしていただき、
駐車場から園庭に行く楽なルートを色々一緒に考えてくださいました。」

 
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この時は自分の気持ちとくうたの気持ちしか考えていませんでしたが

実はパパの胸中も複雑でした。

 

それは2度目の運動会の時でした。

入場や準備体操、親子競技に徒競走も私と出たくうた。

 

車椅子の視界からだとなかなか動画や写真撮影もままならず、

他のパパたちが撮影する小高い芝山には上れず録画係ができるわけでもなく

競技に出るわけでもなく。

 

旦那、私やくうたとは違い

昔は運動神経のいいタイプでした。

運動会はリレーの選手で、駅伝?に出たりしてたようです。

 

だから余計かもしれないけれど

走りの遅いくうたを叱りだしました。

まだ3歳です。

「そんなじゃダメだ!」と言われたくうたはいじけましたが、

旦那は走り方を教えれないことに苛立ちを感じていたようです。

 

それは今に始まったことではなく、

きっとくうたが生まれたときから

端々で感じていた負い目が

貯まった結果なのかな?

 

そう。車椅子パパには

普通のパパにできることの多くができません。

 

よちよち歩きの手を引いてあるくことも

三輪車やランニングバイクの乗り方を教えることも

肩車してやることも

車で寝てしまった子どもを抱き抱えて運ぶことも。

 

 

例えば私が親子競技を旦那に出てと言っていたとしても

多分旦那は出なかったと思います。

彼は自分が健常じゃないことに、健常者のようにしてやれない自分に苛立っているんです。

競技に出れなかったことへの苛立ちではなかったはず。

 

 

だけど私もくうたも歩ける彼を知らないのだから

きっとくうたの目にはただ単にパパは競技には出ないものとしか映らないことでしょう。

ただ、僕が悪いからパパに叱られたとしか

感じれないでしょう。

 

旦那だけが失ったものを持っていて

私とくうたは何一つ失ってはいないのですから。

 

旦那の苛立ちを煽ったのは

父親競技の綱引きでした。

何度も何度もかかる、綱引き参加の呼び掛け放送の度に

「俺が出たら引き摺られるだけだ。出ようか?ぶら下がるだけだけど」と

苦笑いを浮かべていました。

 

くうたも私も

パパに出て欲しい訳じゃない。

一緒にくうたの成長を見守れればそれでよいのだけれど

パパはパパとしてしてやりたいことができないことや

他の父親のようにできない苛立ちと負い目を感じ、

悔しい思いをしていたのでした。

 

 

今年は年少さんですから運動会も

くうたの参加競技が増えることでしょう。

さぁ、今年は楽しめるかな?

 

 

まだしばらく続く運動会シーズン、

皆様がケガなく楽しめますように👍

世のママさんたち、お弁当作りがんばって下さいませ☆