happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2019.8.30 D4 30周期目 最後の凍結精子

※8月に他所に書いた記事の転載です

 

 

 

ドクターが忙しいことは知ってる。
だけど、あなたが言い出した事じゃない?

 

 

なんともモヤモヤしながら車に乗り込むと
聞こえてきたのは母子心中のニュース。

 

 

今日、何件目の母子心中だろう……。

世の中は、不公平だ。

 

 

 

 

生理4日目、これでホントの最後かもしれない採卵周期なのに
不妊治療辞めたい。行きたくない。行くけど。行きたくない。行く。

 

 

気づくと時間ギリギリで
慌てて車に乗り込んだ。

 

 

バイパスはこんな日に限って渋滞。

 


もう、受付に間に合わなければ
今周期は棒に振ろうか……それもいいのかも……
そう思い始めた途端、車はスムーズに走り出した。

 

 

 

 

時間ギリギリに受付に間に合い、
今日までの経過とドクターへのリクエストを頭に叩き込みながら
呼ばれるのを待った。

 

 

もう嫌だ。やりたくない嫌だ。
赤ちゃんは欲しいけど不妊治療やりたくない。

 

 

 

 


時々脳裏に1年先、2年先が浮かび、
何事も無かったかのように過ごしてる自分たちを
斜め上から見下ろし
「何も無かったのかな?私の費やした時間は無かったことになるのかな?」
と下唇を噛み締めた。

 

 

 


1時間が経ち、2時間が経ち、
ずっーと愚痴を言い合っている、
クラークさんたちのやり取りをぼんやり聞きながら
無心にスマホゲームに打ち込む。

 

 

 


3時間半経って呼ばれた頃には
せっかく覚えた舌を噛みそうな薬剤の名前も
頭の中で繰り返しすぎてこんがらがり
もう、なんでもいいや……

 

 


「採卵周期ということでよろしいですね」
ドクターが言った。

 

 

生理4日目なのに
鮮血がでたのは昨日だけで
もう、終わりそうなんですが……と告げると
「これだけやってますからねぇ。そういう人いますよ。」

 

 

これだけやってるのにね……

 

 

 

内診では5ミリ、33ミリ、17ミリとエコー画面に表示された。

 

卵胞5ミリ、あとの2つは筋腫だろうなと思いながら画面を見た。
説明はない。

 

 


誘発方法の説明はない。
「何回もやってますから説明は省きますね」
「あの、今回もカルシウムイオノファ処理とペ……」
「もちろんです。そのつもりです。」

 

 


せっかく覚えられないた薬の名前はでてこず、
これで凍結精子は使い切る。

 

 

 

「これでもしダメだったらご主人に僕の外来を受診していただいて、フレッシュでマイクロテセ行きましょう。脊損はねぇ……」

 

 


脊髄損傷男性と結婚した私が悪いんだろうか。

 

 


「脊損はねぇ……全く読めないんです。開けるまでわからない。
閉塞性無精子症の比じゃないくらい成績は良くない。」

 

 

 

つまりは、ほぼ居ないと思った方がいい精子を探すために
次はフレッシュテセをすると……。

 

 

 


今周期の採卵に向けての誘発剤の注射は
本来なら早めにと言われて今日からでも開始するのに

 

「(卵巣)腫れやすいですよね。あまりたくさん採れても、受精させる精子がないだろうし明日からにしましょう。腫らさないために、今回は全日程150単位でいきます」

 

 

 

最後になるかもしれないのに
目標は卵巣を腫らさないことに定まった……。

 

 

採卵はまた経腹ですか?
前回みたいな経腹は怖いです。
経腹の全麻以外の麻酔方法は?

 

 

「採卵はみんな無麻酔ですよ。ご希望なら静脈で?」

 

 

静脈で経腹は痛いですか?
「薬入ってるから寝てるでしょ?」

 

 

?!でもいつも採卵痛いですし、寝てると言っても意識はぼんやりあります。
刺されてるのもわかります。

 

「寝てるのに?みなさん無麻酔ですよ?どうしたいの?」

 

 

明らかにイライラしだすドクター。

 

 

 


あなたが言い出したんじゃない?
「次は全麻にしましょ」
あなたが言い出したんじゃない?

 

 

 

経腹がなければ無麻酔でも構わない。
けど、経腹になるなら
麻酔して欲しい。

 

 


ドクターあなたは
たくさんの女性の卵巣に針を毎日さしてるだろうけど
刺されたことは
ありますか?

 

 


麻酔しようが、
痛いものは痛いんだよ。

 

 


そんなあなたの
「こぶたさんはもう充分頑張ってます。あとは我々の努力です。」
は、私には虚しいだけ。