happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2019.6.10 死ぬかと思った①

※6月に他所に書いた記事の転載です

 

まさかこんな決断を迫られるなんて
思いもしなかった。

 


いつもより早くくうたを保育園に送るため
早く起こそうと試みるも
全く起きてくれない。

 

昨日、
「明日の朝は塩昆布ごはんにする」
そう言ってたから、塩昆布おにぎりを作ったのに
なかなか起きてはくれなかった。

 

くうちゃん起きてよ。
「うん~。」
おにぎりを持ったまま2度寝、3度寝、4度寝。


結局ギリギリで出発。


おにぎりくんをスッピンのまま保育園に送り届け、
旦那と病院へ向かった。

 

 

 

10時の予約。
採卵時間が30分ほど押していて
9:30の人がまだラウンジに待っていた。

 


局麻にビビってることは貧乏揺すりドクターには分かってるみたいで
気分はどう?と聞かれた。

 

 

よくは、ないよね。

 

 

経膣エコーをして洗浄をして
局麻を腟内に4箇所。

 

 

痛かった。

 

 

始めますねーと始まって
卵巣に鋭い痛みが走って、それが鈍く広がっていく。

 

 

不思議な感覚。

 

 

右が終わり、左をさして
プローブを抜かれて
なぜか経腹エコーが始まる。

 


経腹エコー?

 


「筋腫あるなぁ5cm。
 こぶたさん、これ言われたことありません?」

 

あります。
でもサイズまでは聞いてません。

 

「あ、うーん。卵胞すぐここだわ。
 こぶたさん
 お腹から刺してもいいですか?

 


え…?お腹から?
お腹から卵巣に針を刺す?
え?

 


子宮筋腫があって、左卵巣が押し上げられてるんですよ。
 今まで見逃されてたんだな。
 ほらみて。すぐここなんだよ卵胞。
 2個なんで諦めてもいいですけどね。どうします?
 お腹からは難しいんで刺しても取れないかも知んないけど。
 刺すのこのへんね!」


いや、は?え?
今決めるの?

 

 

「せ、先生のオススメは…?」

 

今、私が決めるの?

 

「あー、ボクならせっかくだから全部取りたいかな」

 

「じゃ、じゃ、お、お願いします。
 あの、左に腫瘍あるんで低めの位置で…」


すぐ消毒され、局所麻酔を打たれ、麻酔が痛くて、
いたーい!!!と言った途端、
行くよ!と刺された。

 

 

まさか、まさかこんな決断を
迫られるなんて思いもしなかった。

 


表皮は痛くなかったのかもしれない。
表皮は痛くないのかもしれないけど
腹壁に針が刺さってるのがリアルに感じ取れて
息をするのも痛い。

 

 

「動かないでね。動いたら取れない。
 息吸って!吐いて!吐いて吐いて吐いて
 もっと吐いて!

 よし、いいぞ。止めて」

 

 

もう無理…無理…痛い…痛い…

 

針生検を思い出し、体が震え出しそうになった。
卵巣も腹も焼け付くほどに痛い…。

 


「局麻の方がよかったでしょ?」

ドクターがそう言ったけど

 

「わかりません…」
としか言えなかった。