happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2017.6.19 ランシナシ

〇2017年に他所に投稿した記事の転載です

 

「ありがとうございました」

とだけを言うと

ドクターは一瞬戸惑ったようだったけど

すぐに分娩室をあとにした。

 

そろそろもう限界だ…

 

立て続けではもたない。

移植までいけないこと、連続して3回目。

 


D…今日が生理何日目だったかすら

もうよくわからないんだけど

9時半採卵、

採卵前エコーは卵胞1個。

 

ボルタレン坐剤が効かず、

痛い1発、

なのに…なかなか…終わらない。

 

培養士とドクターが

何やら小声でずっと話し合ってる。

 

「おい、生食もっと」とかなんとか。

 

生食が入る度に卵巣が痛い。

何度か繰り返して、 培養士が更に1人増える。

「もう1回刺しますよー」

 

これは最高に痛い1発で

何で刺し直されたのかわからなかった。

 

終わってしばらくして

やって来たドクターが言ったのは

 

「残念ながら卵子がありませんでした。

 小さいものも予備で採ってみたんですが

 どちらもありませんでした。」

 

"受精なし"ほどのショックではなかったものの

卵子が正常に作れていないことに諦念を覚える。

 

 

外来ドクターの話では

空胞を防ぐ対策はなく、

今回巨大卵胞だったことで

始めから空胞だった可能性、

未成熟で

膜から剥がれなかった可能性があるのだとか。

 

 

貧乏揺すりドクターも

失敗に終わった時は

質問にちゃんと応えてくれる

その優しさが、逆に痛い。

 

今回は移植まで行けば

妊娠確率40%だったはず。

だったはず…

無駄に払った本日の65000円

 


いつまで続くの?こんなこと

いつまで続ければいいの?

 


朝、くうたが落ち込んでいた。

 

お風呂に入るとき、

私の注射の絆創膏を剥がして

「もう痛くない?」と撫でてくれる。

 

朝はパンをかじりながら

「ママ今日はどこにいくの?」

と泣いておりました。

 

私はあと何回、泣いてるこの人を宥めて

採卵に行くんだろう。