happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2019.6.9 悪妻は100年の不作

※6月に他所に書いた記事の転載です

 

 

有無を言わせない。

 

 

ビビってるのが伝わるのかな?


貧乏揺すりドクターに大丈夫といわれれば
大丈夫な気にはなるけれど
基本、有無を言わせない。

 

 

こうします!といわれれば
私は何も言えなくなる。

 

 

それはドクターに自信を感じるからなのか
キレキレの頭についていけないだけなのか
なんなのか。

 


「静脈麻酔でいつも危なくなってますよね?
 局所麻酔で行きましょう。
 大丈夫ですよ。6万安いし、途中で辞めるって言った人いませんから。
 それとも入院したいです?」

 


局麻か…膣には麻酔が効いても卵巣は…。

 

無麻酔の痛みを知ってるからあの感じか…(´・ω・`)
ヤダな…

 

 

ノーとは言えなかった。

 


卵胞は8個は刺せるという話で
サイズはエコー画面で27ミリと出てたのに

産院への手紙には22ミリ記載だった。

 

 

ホルモン値は教えてもらえず不明。

 

 

凍結精子は1本開けて足りなければ2本、
おそらく2本あけるだろうという話。

 

 

カルシウムイオノファとペントキシフィリン処理をする。

 

 

ドクターが大丈夫と言えば大丈夫。
いつだって判断はバッチリだから。

 

 


だけど、怖い。
怖いもんは怖い。

 

 

 


きょうは夜11時にHCG筋注。

 

 

その前後の指定時間にスプレキュアの点鼻薬
アンタゴニストのダブルトリガー。

 

 

くうたが
「さみしい。だっこ。
 僕も行きたいな。車で寝て待ってるから」
と抱きついた。

 

まとわりついて離れず、
「ママが帰ってきた時いい子にパパと寝てたら明日のお菓子買ってくるよ」
と約束をして置いて出た。

 

 

わかっているのかいないなのか?
寝る前のトイレに連れていったら
「ママ、早く産みたいね♡」
と笑顔で言われた。

 

ママもだよ。


もしかしたらこのまま兄弟は出来ないかもしれないと
伝えてある。

 

「いやだよ。ぼく一人っ子は嫌なの」

 

ママもだよ。

 

 


罪悪感から注射帰りにまだ開いてたスーパーで
くうたの好きなねるねるねるねを4つも買う。

 

 

甘い母だよ。

 


夜の注射は産院のLDRで行う。

 

それが妙に切ない。

妊婦が陣痛に耐え、産む場所で不妊の私がケツを出す。

 

それが妙に申し訳ない。

 


スーパーで70代くらいの割烹着きたおばあちゃんと
小太りメガネのおじいちゃんが仲良く買い物していた。

 

「明日何食べようか?」

「そうだな、何食べよう」

 

そう言いながら見切り品をカゴに入れていく。

 

 

それがなんだかとても幸せそうで
その場に崩れて泣きたくなった。

 

 

 


10日に採卵をする。
串刺しにされる。

 

 

 

初めて旦那は運転手として採卵についてくる。

 

 

これまでは日帰りでも
私一人で電車で行き、泣きながら一人電車で帰っていた。

 

 

 

見ればいいのに。

 

 

IVF室に入って、私が半裸で下唇を噛み締めてる姿を見ればいいのに。

 

私と1つ2つしか歳の変わらぬ男の人が寄って集って
私の股を覗いてる様を、見ればいいのに。

 

 

なんでラウンジで待つしか選択肢がないの?

 

 


そんなことを思う私は残酷なの?

 

 

 

 

誰か一緒に泣いてよね。