happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2017.7.12 採卵キャンセル

〇2017年に他所に投稿した記事の転載です

 

 

人生ってうまくいかない

 

 

ドクターの「いい卵だったのにねー」の声と

旦那の「お前はなんか優雅でいいよな」

と鼻で嗤った顔が交互に頭に浮かぶ

 

必死…

なんだけどな私

 

コウノトリにも旦那にも

私の声は

届かないらしい

 

 

いつの間にか

人前で恥ずかしげもなく

泣いてしまう人間になった

 

人前でなんて、

絶対に泣かない人だったのにな

 

 

「採卵キャンセル…しましょう」の提案に

そうするしかないとわかっていても

悔しくて、悲しくて

涙が込み上げてしまった

 

泣いてしまったことが

尚悔しい

 

 

「悔しくて来週期、

 お休みできなくなっちゃいました」

と笑ってみせたけど

ドクターも一緒に悔しがってくれた。

 

「いい卵だったのにね!

 日曜にタイミングがとれればねー」

 

…タイミングがとれればね

ホントにそう思う

 

タイミングがとれればね、

せめてAIHができればね、

金曜だって月曜だって可能性にかけれたはず

 

 

一片の可能性すら

ない

 

普段なら治療以外の話はしないのに

ふと

「あと二人ほしいんですよ」

と口をついてでた

 

いいじゃないですか!双子?

と返すドクターに

やっぱりそれを自分で打ち消した

「顕微で3人なんてね…

 それにそんなの

 デスモイドが許してくれませんよね」

 


卵胞は20.7ミリあった

 


私はいつもここからE2の上がりかたが

緩やかで

E2が足りない

200はほしいところ、125

 

金曜採卵をするならHCGは今夜打つ

そうすればE2の上昇は止まり、

200はいかないだろう

 

そうなると採卵しても

卵子は卵胞から剥がれない可能性が高い

 

例えばここが個人クリニックなら

きっと土曜か日曜に採卵できただろう

 

カレンダー通りに動く大学病院では

連休は致命的

 

それに個人クリニックは

ハイリスク患者の受け入れは難しいし

凍結精子の持ち出しがこの病院ではできない

(この後変更されました)

 

ドクターが呟く

「やってること(自然周期)は

 おなじなのにね…」

 

デスモイドやその他疾患で

不妊治療そのものがハイリスクなのも

顕微しかできないのも

いい卵だったのに

採卵キャンセルするしかないのも

連休挟んじゃうのも

そういう“運命”

 

「きっとコウノトリ

 今のタイミングじゃなかったんですよ

 赤ちゃん、

 もう少しあとできたかったんですよ」

 

赤ちゃん…

うちに来たい赤ちゃんなんて

いるんだろうか?

来るのを待っててくれる赤ちゃんなんて

いるんだろうか?

 

 

大丈夫

私、逆境には強いから

大丈夫、私、

向かい風にはテンションあがる人だから