happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【1人目妊娠中】おばあちゃん

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※2013年の1人目不妊治療で妊娠した時の話です。

 

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妊娠する前後は不思議な体験をする人がいると聞きますが

私も不思議だなと思うことをいくつか体験しました。

 

そのうちの1つを書きますね。

 

前回、治療を始める前に義理の祖母に1人で会いに行ってきました。

 

もう何年も寝たきりで

意思の疎通が図れない義祖母でしたが

無言の面会も嫌で、いつも一方的に近況報告していました。

 

いつもは言わないのに

ふと思い立って、義祖母に不妊治療のことを話しました。

 

「内緒の話なんだけど

 今、〇〇君の赤ちゃん作ろうと思って病院に通ってるんだよ。

 もうすぐ次の周期が始まるけど、

 始まったらいつ病院に行かなきゃいけないかわからないの。

 そしたらおばぁちゃんにもなかなか会いに来れないから、まだ死なないでね。

 ひ孫見るまでは死ねないからね。私も痛い思いしてくるから

 おばぁちゃんも頑張ること。約束ね。」

 

そしたら珍しく目をパッチリ見開き、視線が合ったかと思うと

「うんー」と頷きました。

 

 

 

 

その周期は全く卵がダメで移植にたどり着かず、

今年度内にもう一度やるべきか、休むべきか。

心はぐったり疲れ果て、落ち込み、

なのに追い打ちをかけるように義祖母が亡くなり、

約束したのに私もおばあちゃんも約束まもれなかったなとさらに落ち込みました。

 

葬儀のバタバタや旦那の食中毒、

その後に私も体調を崩し、しばらくはお休みしたいな。

春までは休もうと思っていたのに

Dr.の「自然周期なのですぐできますよ。今日からやりますか?」と聞かれ

 

今やらなきゃ後悔するのかな?

と焦り「やります。」といった結果の妊娠でした。

 

 

迷ってはいたけど、せめてこの周期は休むつもりだったのに

なぜか言ってしまった「やります」。

 

 

 

旦那は昔からジジババっ子で、特にケガをしてからは

おばぁちゃんをいろんなところに連れまわしていたようで

仲がよかったようです。

 

私が嫁いだ時にはすでに認知症が進み、

おばあちゃんのデイサービスの洗濯物を部屋に干していると

「〇〇君はいい子だから、どうぞよろしくお願いします。仲良くしてやってね」

と頭を下げられたことが何度かありました。

 

普段私の存在スルーなおばあちゃんなのに

突然デイサービスの職員さんに

「孫の嫁です」

と紹介されることもありました。

 

おばあちゃんにとって旦那は心配な孫だったでしょう。

ケガはするし、なかなか彼女もできないし、仕事も決まらないし

結婚しても子作りしにいく素振りはないし、嫁は精神科通いだし。

 

 

おばあちゃんが亡くなってすぐに妊娠できたのは

なんとなく、おばあちゃんも私たちの不妊治療を応援してくれていたのかな?

そんな風に思えたのでした。