happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

旦那♿が子どもを欲しいと思った瞬間

脊髄損傷車椅子の旦那、

実はずーっと子どもを持つことにひるんでいました。

 

「子どもが将来嫌な思いをする」

「障害者が子どもを作っていいのか」

「脊髄損傷で不妊治療までしなくちゃいけないのに、そこまでして欲しいと思えない」

 

そんなことを時々口にしていました。

 

 

彼の気持ちが変わるまでには

結婚して6年の歳月が必要でした。

 

 

何故、旦那の気持ちは変わったのでしょうね?

 

 

結婚してしばらくして

旦那は1度は離れた車椅子バスケ

再び再開しました。

 

 

チームのほとんどは同じ脊損の車椅子男性でした。

 

みんな、車椅子生活でしたが

結婚して子どもを持っていました。

 

 

 

車椅子バスケの世界では

車椅子の障害者が既婚であることも

子どもを持ってることも、特別ではありませんでした。

 

 

自分と同じ障害を持った人達が

当たり前に育児する様を見た彼は

「へぇ」と思ったそうです。

 

 

ある時旦那がその瞬間の話をしてくれました。

 

当時所属していたチームに4児のパパがいました。

もちろん脊髄損傷で車椅子の障害者です。

 

 

不妊治療を経て4人授かった方なのですが

彼はよくバスケに息子さんを連れてきていました。

 

 

これも車椅子バスケの世界ではよくあることでした。

 

 

その4児のパパは練習後、

いつも息子さんを連れてシャワーを浴びるのですが

福祉施設の体育館の更衣室のシャワーはシャワーカーテンで仕切られています。

中の様子が丸わかりで

中から楽しそうな声が聞こえてきたようです。

 

 

「おとうさん気持ちいいねぇー♪」

まだ幼い息子さんが言ったのを聞いて旦那は、

 

 

こんなのもありなのかな。

 

 

そう思ったそうです。

 


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自分と同じ障害がある人の姿を見て

自分の可能性を広げられた瞬間でした。

 

 

受傷して周りに、

もしそういう障害者がいなければ

こういう未来はなかったかもしれない。

 

だけどこんな未来もありなんだなと思えたことで

我が家にはくうたが生まれました。

 

 

 

私たちのことを配信することで

障害者のくせに育児して…と思う方もおられるでしょうが、

「あ、育児とかできるんだ。していいんだ。そんな未来もあるんだ。」

って思う誰かがいるかもしれません。

 

今、旦那のように「結婚なんて・・・」「こどもなんて・・・」と思ってる誰かが

いつかパパやママになる切っ掛けになれたら、嬉しいなと思います('ω’)