happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2019.6.4 保ち切れない気持ち

※6月に他所に書いた記事の転載です


ねぇ、なんで茶化すのかな?
私、したくて注射に通うわけじゃない。

 


朝から旦那がくうたとスマホの写真を見ていた。

 

去年のさくらんぼ狩り。さくらんぼ狩りか…。

 

 

あの時、私は陽性が日々薄まるのを見て
ああ、ダメだったんだなと現実をかみ締めていた。

 

 

さくらんぼ狩りの時はまだお腹の中に
受精卵がいて、微かに着床していた。

 

 

その翌日だかその次の日だか
力尽きて流れていった。

 


旦那はそんなことすら覚えていない。

 

 

さくらんさくらんぼって、無邪気かよ…。

 

 

 

 

注射に行く前、彼が自分のいらない荷物を
くうたにやるよと責任の所在を
責任の取れない子どもに押し付けたことに腹が立ち
一言いった。それに対し彼は

「そんなこといちいち真面目に受け取るの辞めてくんない?」

は?

 

 

時間が無くて、もう行ってきますと言うと
ニヤニヤしながら
「どこ行くの?なんで行くの?」

 


これ、私が注射いく度に言うんです。

 

 

もうずっとです。くうたの不妊治療の時からかもしれない。
馬鹿なのかな?

わかってることだよね?
行きたくて注射に通ってると思ってるわけ?
毎日毎日毎日毎日…

 

 


悔しくて、そのまま無視していこうと思ったけど悔しくて
「行きたくて行くわけじゃ、ない!」
と叫んで出てきた。

 

 

運転中もこれまでのことが走馬燈みたいに流れてきて
悔しくて悔しくて悔しくて…


なんでヘラヘラしてられるの?
なんで旦那はなんの痛みも得ずに
くうたを抱けるの?


涙が出そうになったけど
今から産院に行くのにね。
泣けるわけなんかない。

 


今日の注射は思わず声が漏れるほどで
助産師さんが
「いいのが出来ますように出来ますように」
と、おまじないをしてくれた。

 

 

「そういうの、地味に嬉しいんですよね」
と呟いたら
「思い詰めない方がいいのよ」

 

見透かされてるみたいで
「もう最後かもしれないんです」
そう笑った。

 

助産師さんは驚いた顔をして
私は続けた。

「もうね凍結精子、ないんです。
脊髄損傷なんで、以前凍結した分が無くなったら
もう次開けてあるか分からないんです。
前回9個も卵いいのが取れたのに
精子がなかったんです。
だから今回で残りのアンプル全部、開けるんです。」

 

助産師さんは目を丸くしていたけど
止まらなくなって続けた。
「なのにうち、理解ないんです。
信じられないようなことばかり
平気で言われるんです。
今朝も…」


「そう。大学まで通うのは大変よね。
今回で妊娠できますように。」

 

私の中に
時折点滅する、離婚の2文字。


性格の不一致。

 

 

 

今まで目を潰れたものが
潰れなくなった私が悪いのかな?

 

SEXする度聞かれる、
「俺の事、ほんとに好きなの?」

 

 

好きなのか、わからないよ。
好きだと思っていたけれど
こんなに軽々しく傷つけられて、

好きなのかなんて、わからないよ。

 


車に乗った途端、涙がとめどなく溢れだしてしまい
止まらなくていま、公園の駐車場。


帰りたくない。

 

 

 

 

化粧もすっかり落ちてしまった。
私、なんで産めないの?


彼も思ってるんじゃないかな?
心のどこかで私には産む才能がないって。

 

全ての責任は
私にあるんだって。

思ってるんじゃないかな?

 

 


俺は味方でありたいし
応援するって言ったよね?


味方なんて、
どこにいるんだよ。


これはただの、産む才能がない私の
一人相撲なんだろうかね?


このままどこかに
消えてしまいたい。

 

 

 

 

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