happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【1人目不妊治療】2013.1.17 D14 初めての採卵

いよいよ初めての採卵です。

この病院では麻酔を使用する必要のある採卵は、1泊入院での対応をとっています。

これは珍しいことのように思います。

大抵の病院やクリニックが麻酔を使っても日帰り対応となっている気がします。

 

採卵は、膣から子宮を貫通して

卵巣に太い針を刺し、生理食塩水を出し入れして行います。

卵胞が多ければ、それだけたくさん針を刺します。

 

 

採卵の恐怖より、

雪が降ったらどうしよう!!が先行していました。

なぜなら、雪が降れば除雪車が来て

旦那が家から出れなくなりますからね。

 

そんな時に限って大雪の予報( ;∀;)

 

神様って、いないよね。

居たとしたら相当意地悪だよね。

 


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朝5時半に起床して、雪かきしてから出発しました。

採卵は化粧不可、車の運転不可なのですっぴんで電車とバスを乗り継ぎ行きます。

 

 

1FでTVカードを買い産婦人科病棟に上がり書類の束を渡し

周産期センターの一角にあるIVF室(体外受精室)に案内されました。

渡された病衣に上だけ着替えると、下着と生理ナプキンを荷物の上に用意して

ベッドに横になりバスタオルをかけます。

 

バイタル測定の後、点滴です。

 

実は点滴初体験なんです。

ナースに言うと色々説明をしていただけました。

右手に個人認識のバンドをはめ、前の人が終わるのを待っていました。

 

40分ほど待って一旦トイレに行き、

しばらくして培養士とドクターが入室。

バイタルの自動測定器が付き、足を固定され、

エコーで卵胞チェック。

 

予定通り採卵しましょうとのことで、

そのまま陰部洗浄・膣洗浄が始まりました。

 

陰部洗浄ははっきり言って不快ですし

膣洗浄は痛い!

 

この頃、ドクターも気づいていない膣中隔という奇形があったため(出産時に切れてなくなりました)

手技のすべては通常の痛みに増しての激痛でした。

 

この時の膣洗浄は特に痛くて

声をあげてしまいました。

多分、今までやった何よりも痛い( ;∀;)

 

ずっとナースに肩をさすられてました。

 

 

点滴から抗生剤と麻酔が注入され

突然点滴している腕が耐え難い激痛!!

「腕が痛い!!」というと「お薬効いてますね。眠くなってきましたか?」と聞かれました。

眠さはありません。

「どうですか?」

なんともないけど?と思ったら天井がぐにゃぐにゃ揺らぐ。

 

意識はあるのにぼんやりした状態。

 

 

眼鏡も外され周りの状況が何もわからず、採卵が開始しました。

下腹部の酷い苦痛は麻酔下でも感じていて、ずっと唸っていました。

 

いつまで続くのこの苦痛・・・

 

「4つ採れましたよ」と言われお礼を言いましたが

4つだけ?とショックでした。

ナースに終わりを告げられ、意識が遠のきました。

 

 

何度か目覚め、点滴を抜いてもらったり

黄体支持の注射をおしりに打たれたり、下着を履かせてもらったり。

 

 

ナースに「ご主人の事故は結婚後に?」と聞かれ

違うと答えたら「全部理解して結婚したのね」と涙ぐまれました。

違います。私、そんな大きい女じゃない。

違います。

違いますそれ。

 

 

お部屋に移ります?と聞かれ、行きますと答えたものの

思ったよりくらくらのへなへなで足に力が入らず

その場に落ちました。

ナースに引き上げられ、車いすで病室へ。

 

 

ナースに「4つは少ないですよね?」と聞くと

腸が邪魔して腸を穿刺するとまずいから干渉しない部分の卵しか採れなかったといわれましたが、

その後ドクターに聞いても「そういう記録がない」そうで

この話の真相は今も不明です。

 

 

ベッドにもうまく移れず、足腰の立たなさヤバイ。

 

 

夕方まで覚めたり眠ったりを繰り返しました。

これで日帰りとか、私には無理だ!

 

 

お昼ご飯も気持ち悪くて食べれず、これ以後は採卵時は昼食持ち込みにしています。

腹痛や出血はあるものの、我慢できる程度です。

 

 

夕食もいらないなーと思いましたが、

同じ脊損男性の奥様にメールしたら「いっぱい食べんと着床できんよ!」と言われ

それは困る!!と完食しました。

抗生剤を飲みましたが、少し熱が出てしまいました。

 

採れた卵は4つ。

受精がもしうまくいかなかったとしても

彼の精子と私の卵子が確実に顕微授精で初めて対面するんだから

それだけでもHAPPYなことで、十分奇跡的なことだよね。

 

私たちのためにこれだけたくさんの人がかかわってくれて、

旦那も私も頑張った。

 

あとは命の素さんと、神様にお願いするしかない。

どうなっても受け入れるしかない。

 

そう思いながら眠りにつきました。

私、入院自体がこのときはじめての経験でした。

 

 


 


 

 

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