happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

セカンドバースデー 運命の日

セカンドバースデーとは何でしょう?

 

私の母はプロテスタント

“セカンドバースデー”とは幼い頃から聞きなれた言葉でした。

キリスト教に於けるセカンドバースデーとは

洗礼を受けた日。

 

則ち、神の子として新しく生まれ変わった日。

 

誕生日とは違う、特別な日。

生まれ変わった第2の誕生日。

 


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そんな言葉を久しぶりに耳にしたのはいつだったか?

中途障害者の一部の中で

受傷日を“セカンドバースデー”と呼んでいたのです。

 

事故の日、倒れた日、

その日を境に体も人生も変わってしまった日。

 

 

 

中には毎年その日が近づくと

あの日が脳裏に蘇り、フラッシュバックに苦しむ人もおられるようですし

「○月○日さえなければ…」と気分が落ち込んだり

そうではなくとも

あれから○年…と数え、喪った時間や喪った多くのものを想い感慨深い気持ちになることも少なくない魔のXデー。

 

 

私にも一瞬で人生が変わってしまった経験があります。

仕事も彼氏も住む場所も、一瞬でなくなったあの日。

1月の…いつだったっけ?

 

忘れた(´-ω-`)

 

 

でもやはりその場所を通るのは

嗚呼…と思うし、

1月の半ばを迎えると

あの日は霜が下りてたとか、冷たいアスファルトの固さとか

何度もなってたクラクションとか

ぼやけて見えたパトランプとかを思い出すのだから

やはり人生に大きな影響を与えた日というのは

人に影響し続けるのではと思います。

 

私のその場所は、あの時はそうではなかったけど

今は日常的に通る場所です。

 

旦那のその場所も

年に数度は通る場所です。

 

 

 

夏の暑い日の午前、下敷き事故に巻き込まれた旦那に

その日の記憶はありません。

 

 

その日が彼にとってどんな1日なのかは

私にはわからないけど

受傷後に出会った私にとっては

脊髄損傷も含め、事故も含めて彼なのだから

重要で大切な日に代わりありません。

 

 

「下敷きなの?たまにそんな人運ばれるけど、大抵同じような事故の人は死んでるよ。

いつだったか、知り合いの消防士さんがそういってました。

 

彼の命を助け、支えてくれたすべての人に感謝をするとともに

彼に生きててくれてありがとうとお疲れさまを込めて

 

…なんてのは後付けの理由で

単に私がそうしたいから

旦那のセカンドバースデーは

ケーキを食べる口実になってます💓

 

旦那、生きててくれてありがとう❗

今年もケーキが旨ぁぁい😜

 

 

最低だった1日が

皆さまにとって少しでも幸せな1日に書き変わりますように。

 

 

 

1995年8月1日、17歳の彼は

私の知らないところで

ある人の不注意により下敷き事故に遭い

脊髄を損傷しました。

 

腰から下は完全に麻痺し

歩くことも立つことも、体温調節機能も

排泄機能も性機能すらも無くしました。

 

その日から丸23年。

今日は旦那のセカンドバースデー。

 

 

愚妻でゴメン。

だってケーキが大好きなんだ…