君のためなら母がんばる
私は極度のビビりです。
公共交通機関に乗れば「もし火災が起こったらどうしよう?」「もし事故ったらどうしよう?」
船に乗れば「沈没したらどうしよう?」
飛行機に乗れば「あかん、死ぬ気しかせん!」
恐怖で意識が遠退くこともあるくらいです。
日常に於いても危険についての恐怖心が
異常だと我ながら感じています。
タイヤを身近に感じながら育ったせいか
小さい頃からはたらく車にハマったくうた。
ある時、はたらく車イベントに連れていったところ
電力会社の高所作業車体験があり、やりたがるではありませんか。
私、極度な怖がりで
ほんっとダメなんです。
ここはパパに任せたいところ…と旦那を見ると…♿…ムリ…やね。
……ゴクリッ
くうた、あっちのごみ収集車に…
「ママ!くうたもこれ(高所作業車)乗りゅー」
マジか(;´д`)
私か?やっぱり私なんか?
ママこれ、倒れるかもよ?
ユニバーサルスタジオに昔あったバックトゥーザフューチャーで
号泣しながら過呼吸になり、
同行していた旦那と友人をドン引きさせたことのある私が
命綱1本で地上10メートルまであがるブームに
乗れる気がしない(´Д`)!!
が、くうたをみるともう目が輝いてしまって
キラキラしてるじゃありませんか。
私がやらなきゃこの子は一生乗れない…
淋しい思いはさせたくないし
ママ、がんば…る…しかない…んだね…😵
結局長い列に並び、
はしゃぐくうたとは裏腹に
真顔でヘルメットをかぶり命綱をつけ
くうたをだっこしてブームの先に乗り込みました。
固まって動けない私とは違い、
自由なくうたは
下を覗き込んだりパパに手を振ったり。
私はひたすら遠くの山を見つめるのみ。
結果くうたは大満足。
私がかなり無理をしてることを知ってる旦那は、バツが悪そう。
高いところも絶叫系も得意なのに
こんなときばかりは車椅子が障壁と化し、
全く動かず、立つこともできない足が
憎いと感じているような苦い顔の旦那。
お陰で良くも悪くも私の経験値は上がるワケです😭
母ががんばるべき場面は他にもあって、
ある時、知人の車椅子パパのこんな話を耳にしました。
息子さんが本当はパパに肩車してほしかったんだけど
パパは車椅子だからずっとそれを我慢していて
パパに言い出せなくて、ある時泣いてしまって
父子共々悔しく苦い思いをしたという話。
旦那も肩車できないことは
かなり前から気にしていて
くうたが赤ちゃんの軽いうちに
後ろに転倒しないよう、壁に寄りかかり
「今しかできないから」と
肩車してやっていました。
ほんとは子どもなんて
親が申し訳ないと思っていようが
別にそんなこと気にもしていない節がありますが
淋しい思いはさせたくないのが親心。
でも、肩車って必ずパパじゃなきゃいけないなんてルール、
たぶんないはず。
くうたが淋しい思いをするかもと旦那が気にするなら
私がすればいい話ですよね。
我が家は肩車はママがやります。
背骨が曲がってるから、長い時間はできないけど
母は君たちのためなら
がんばれるし、がんばるしかないのです。