happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2018.3.2 烈風

〇2018年に別のブログに投稿した記事の転載です。

 

風があまりにも強くて

屋根が飛ぶかもしれないなーなんて。

 

 

庭のパンダのオブジェは風で吹き飛んだし

この風と雨で

外の雪はほとんど消えた。

 

 

午前中は保健センターへ。

 

 

ようやく向き合う気になった

不妊治療の助成金の申請書類を持参し

担当者とママ会話。

(子どもが同じ保育園の年長さん)

話題は保育園の制服と体操着のサイズ。

 

 

94㎝14.8㎏、小粒な割に

ギュッと詰まってるくうたが

3年でどこまで大きくなるかはわからない。

 

 

120か130か、はたまた110か?

下が居るなら110を買うけど

一人っ子…

後々買い直したくはないしなぁ…。

 

 

年度末、保育園の進級に向けた用意も

書類も山のよう。

 

 

 

パパの入院準備にくうたのお泊まり準備に

入園進級式の服の新調に

今のうちにやるべきことが多過ぎて

慌ただしく採卵から1週間。

 

 

1人目不妊の時は、

この待つしかできない1週間が地獄だった。

 


2人目不妊になると

この空いた1週間で出来る限りのことを

やってしまおうと必死で

頭の隅に受精卵のことを置きつつも

それだけに囚われなくて済んでる。

 

 


済んでるハズなのに

低気圧のせいか、眠りにつけなくて

低気圧のせいか、ようやくデスモイドが

ドクンドクンと鈍く脈打ち始めて、

先に眠りついたパパが

私を羽交い締めにして動けないし、

寝相の悪いくうたが

私にのし掛かって動けないしで。

 


そしたらなんだか急に不安になって

涙が止まらなくなった。

 

 

 

私はいつも自分の気持ちに気づくのが遅い。

 

 

 

複雑な感情も

大抵全ては快か不快かにしか分類されず、

不快は、全て一緒くた。

 

 

 

突然、遠い昔に亡くなった祖父を思い出し、

会ったこともない

戦死した祖父の兄の遺影を思い出し、

確かに見たハズなのに

赤と黒と緑の縦3色の

リボンのついた勲章は覚えているのに

どうしても顔がぼやけて思い出せなくて

思い出せなくて、悲しくなってしまった。

 

 

 

祖父のことすらも

段々思い出せなくなって、

私が思い出せなくなると

祖父も大伯父も

存在しなかったことになるような気さえして

こわくなってしまった。

 

 


そんなわけは無いのだけれど

もう遺影も遺品の1つもない大伯父、

直接知る家族も、実の妹が一人きり。

 

私が持ってる戦死状況を報せる手紙と

墓に残る指1本だけの遺骨が

彼の全て。

 


拾おうとしたけど、

何一つ見つからなかった彼の足跡。

 


私の中で、

子どもができないことと

彼のことをなぜかいつも

どこかで繋げて考えてしまう。

 


私に産む才能が無いという悲しみ

子孫を得ることなく

新婚の妻を遺して散華した人の無念とを

重ねちゃうのかな?

 

 

彼の足跡も見つからず、不妊治療もうまくいかず、

祖父のことさえ忘れて、

働くでもなく、何を残せるでもなく

何やってんだろうな私。

 

 


いつか年老いてボケたら、

きっと私は会ったこともない

人となりも知らない、

顔すら忘れてしまった

彼の話ばかりをするだろうなとたまに思う。

 

 


顕微授精で受精しない確率は5.6%

 

なのに、いつも低い確率ばかりを拾う私。

受精なしは聞きなれた。

 

 

だけど今回は

明日が来るのがこわい。

 

 

私の子どもになったはずの欠片が

いつ死んじゃったのかな?なんて

考えるのがこわい。

 

 

その時その瞬間

私は笑ってたのかなとか

呑気に寝てたのかなとか

考えるのがこわい。

 

 

もう残念な結果は

聞きなれてるハズなのに、

1度受精してしまうと、

受精したと聞いてしまうと、

それが潰えたと聞かされるのが

こわい。

 

 

 


ヤバイね、不妊脳 笑