happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2016.12.31 幸せと不幸せと

●2016年の過去記事です

 

 

グルグル考えすぎて、禿げそうになりながら整形外科へ。




産婦人科で反対されたと聞いたら

整形のドクターは、じゃぁやめた方がいいよ。諦めた方がいいよ。
って言うかもしれない。

言うかもしれない…



永遠に呼ばれなければ良いのに。
受付番号は1000番。

 


考えすぎてか脳が睡眠を欲していて
少し横になりたい…

そう思って俯いた途端にチャイムがなる。
顔をあげると1000の表示。

私だ。




朝は運転しながら、昨日の産婦人科のできごとを
反芻しながら今日何を話すか考えていたら
涙たらり。



診察内容を覚えきれない&理解しきれないから
ボイレコアプリで録ろうと思ったけど録る余裕もなく、診察室へ。




ドクターの顔を見ると、もう表情が作れなくて、
すぐに目をそらしてしまった。




「ちょっとこぶたさんに、ドンピシャなものを見つけまして♪」
英語びっしりな紙を見せられる。

 

先生、私これ読めないんですけど・・・


訳しながら読んでくれたけど、ポカーーーーンな私。




要するに、
デスモイドの増大と妊娠の関連性は否定できる
という内容の論文です。

つまりは、
切らなくても産めることを指している内容




「オペのこと聞きたいんでしたよね」
と切り出され、

自分の希望とオペの質問を話し出したら
感情が止まらなくなり
産婦人科の意見、産婦人科の対応、
でも諦めれない気持ちをかなり頭の悪い話し方で
えぐえぐとしゃくりあげながら、めちゃくちゃな順序で話した。




人前でこんなに泣いたの、はじめてかもしれない。




頭の悪い私にわかるように話してくれ、質問の答えも
「ここに書いていい?」
と全部紙に書いて下さった。




まだ産める子宮と卵巣があるのに
専門のドクターが産んでいいって言ってるのに
なんで諦めなきゃいけないのか
私には意味がわからないよ!!




もし先生の奥さんが、私と同じ立場に立っていたら

先生はどういう選択をしますか?

と聞くと、ドクターは、

「僕なら切らないで目指すな」




ただ、チームの決定というのは、なかなか覆すのは難しいそうで
産婦人科がチーム体質が強い科であるなら
温存で引き受けてくれる可能性は低いかもしれないと。

もし切除すれば引き受けてくれるというなら
体に傷はつくけど、オペして妊娠目指しませんか?


と言ってくださいました。

まずは旦那と私と整形のドクターが、同じ方向を向くことが大事だと。




この人の奥さんは、きっと幸せだろうな。




このドクターに出会えてよかったと思う。
じゃなきゃ私は折れていた。




産婦人科は完全に敵。

私の基礎疾患の多さと、特殊な病気を持っていることから
多分他の病院では不妊治療は引き受けて貰えない。

凍結精子の他院への送り出しはこの病院ではしてなくて
凍結精子を人質に取られている。


よって状況はかなり不利。




神様おねがい。
切らなきゃ引き受けて貰えないなら、
私、いくらでも無駄な手術を受けるから、どうかどうか
チャンスを下さい。




混み合った年末の院内、妊婦ばかりが目に留まる。

ショッピングセンターでは子どもを5人連れ、
妊娠中の40代半ばの女性。




みんなどうしてこんなにも
こんなにも簡単に妊娠できるんだろう。




みんながいとも容易くやってのけることが
私には難しい。

いつだってそうだ。
妊娠以外に於いてもそれは変わらない。

少し卑屈な気持ちになる。





不妊治療までたどり着けるって

本当に幸せなこと
赤ちゃんを抱けるって本当に幸せなこと




それを噛み締めた2016年でした。