happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

質問箱【脊損でもないくせに車椅子目線で話すのとかいみわかんないwww】への返答

 

質問箱にご意見頂きましたので

返答…と思いきや、文字数!!!

という事で、こちらで返答させていただきます。

 

ご意見
【脊損でもないくせに車椅子目線で話すのとかいみわかんないwww】

 

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率直に言いますと

私は脊損ではないので、

夫の気持ちはわかりません。

 


当事者目線で話してるつもりもありませんが、当事者に極端に近いため、
私の立場から語った内容は当事者からみれば

“こいつ何当事者目線で語ってるの?”

と思われることもあります。

 

 

ですが私は嫁目線でしか語れないし語ってないし、

嫁目線で語っても
結局接している面が大きければ大きいほど

当事者に近い目線になってしまい

結果当事者目線と勘違いされがちです。

 

 

近い存在だからこそ分かる部分もあれば

近いからこそわからない部分もありますし

近いからこその苦悩もあります。

 

 

 

たとえば近しい立場であることで

障害当事者ではなくても

当事者の障害により受ける利益・不利益があります。

 

 

利益の例をあげるならば

“障害”のワードで繋がれる人が多いことや

障害割引などの福祉の恩恵を共に受けれることなど

(私も手帳あるから正直関係ないけど)

 

それから支援・介助によって、

行けない場所にいけた!できないことができた!

なんて喜びを共感できることが多いという点がそうでしょう。

 

 

 

不利益の例をあげるなら

障害者と行動を共にすることで

行動範囲が障害者の行動範囲に縛られることや

車椅子駐車場問題・バリアフリー問題などに障害当事者同様にストレスを感じるということ。

 

障害者本人から当たられたり、理解を求められ続ける一方介助する側の気持ちは当事者になおざりにされがちであるということ

それは当事者からも他人からの目も同じであること。

 

理解したくとも他人の気持ちの理解なんて到底できないものであるから、

永遠に苦しむということ。

 

どんなに体調が悪かろうが、

常に必要な介助はしなければならない、気を抜けない苦しさ

常に黒子であり続けることのしんどさ

などがあるのではないかと感じています。

 

それは介助を苦痛に感じていなくとも、

日々の生活となると、必ずどこかで生じる大小の歪みだと思っています。

 

 

 

 

障害のある人と共に生きるというのは

自分も障害の一端を共に担うことに等しいのではないかと

私は感じています。

 

 

障害当事者に近しいからといって

すべてに共感し、すべてを受け入れられている訳ではありません。

 

 

当事者と近しい人間の関係について考えたとき、

ふと私の苦手な数学が頭に浮かびました。

 

 

当事者∩近しい立場の人間

 

 

それは同一視されてしまうほど共通部分を占めた共通集合。

 

 

 

それが障害当事者と近しい者なのかもしれません。

しかしそこには、決して解り合えない部分が存在し

まるで、そっくりなのに反発し合う双子みたいだなと。

 

 

当事者に関係が近くなればなるほど、

その歪みも葛藤も大きくなると感じています。

 

 

私は脊損当事者ではありませんが

障害者としては当事者になります。

 

ですから尚のこと、

共通部分が広く大きい。

 

ですが肢体には肢体の、

精神・発達には精神・発達の、

それぞれ決して解り合えない部分があります。

 

障害者同士だからわかり合えるなんて言う人もいますが

そんなのはきれいごとにしか過ぎません。

 

わかり合えないから

寄り添うしかないのです。

 

 

どう足掻いても彼にはなれないし、

例えこの先私が脊損になったとしても

きっと彼の気持ちはわかりません。

 

 

当事者と近親者、

共通項を多く含みながら

その実全く別物である、

似て非なるものなんですね。

 

 

お前、どこ目線だよwww

 

 

と言われたら、

脊損の嫁目線です!!

としか言えません。

 

 

 

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可能な範囲でお答えしますm(_ _)m