happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

障害者と結婚するコト

障害者同士の結婚なんて何だか大変そう…
そう思いませんか?

ですが正直なところ、
健常者の夫婦と大変さは
それほど変わらないのでは?と思っています。

結婚当初、
正確には私たちは障害者同士のカップルではありませんでした。

結婚以前から私が障害状態にあったことは確かだとは思いますが
私が精神障害の手帳を取得したのは結婚後。
発達障害が判明したのも結婚後です。

結婚したいと思うようになったのは
私が先でした。

…というより、私の方は
古いですが初めて会った日にビビビっと来てですね、
直感的に、
「この人は離したらあかん。追いかけなあかん」と、
なんとなく感じたので
結婚を考えるのは自然なことでしたし
彼の障害について怯む部分は無かったかというと
全くありませんでした。

何故なら脊髄損傷についての予備知識が既にあったため
障害について興味の方が先行したのです。
というのも当時から、否、幼い頃から発達障害の状態にあった私は
国語辞典の中の医学用語を見つけては
父が買ってきた家庭の医学でその用語を調べるという作業に
長年没頭していました。
そのなかで脊髄損傷について知識を得ていましたし、
脊髄を損傷するとどのような状態になり
どういう生活を強いられるかの簡単な知識は
家庭の医学やインターネットや短大の教科書で
予備知識を得ていたからです。

「おー!これが車椅子か!」
「これが排泄用具か!」と
マジマジと見てはいけないと思われがちのものを
マジマジと見れて知れることが嬉しいと感じたのでした←変人




一方彼の方は頑なでした。
恋愛はしたい。でも、自分の障害に人を巻き込むつもりはない。
結婚は一生誰ともしない。
こどもは不妊治療をしないと望めないから、そこまでして欲しいと思わない。
今は付き合う。
でも、付き合う以上はない。

いやいやいやいやいや、
私、あなたにビビビっと来ちゃってるし
私、あなたとの先考えちゃってるし
勝手に卑屈にならないでいただけます?

私はあなたと一緒に居れたら幸せなんですけど
あなたはどうなの?
そう問うと
かえってくるのは「俺は結婚はしない」

いやそうじゃなくて、
私と一緒にいても楽しくないなら
なんで一緒にいるの?
障害者だから云々はそれは法律か何かで決まってるわけ?
障害者は結婚しちゃいけませんって?

歩けないだけでしょ?
車椅子乗れば動けるんだから、別にそれでよくない?

私の気持ちは届かなくて
何度も別れ、
そのうちに私は私の抱える問題に押し潰され
自殺未遂をして地元にもどり
彼とも距離を置き、
このままもう関西の地元で
地元のひとになっちゃうのかな…
それも運命かなと仕事を探し始めた頃、
しばらく連絡を絶っていた彼から連絡がありました。



漸く私はこっちに根を下ろす腹が決まったと言うと


それはゴニョゴニョゴニョ…
俺としてはやっぱりゴニョゴニョ…

彼の話がよく理解できず、
「で、どうしたいの?」と考えた末、
入籍と言うところに行き着きました。




それが決まるとまずは親に承諾を…と
彼がうちに来ることになりました。



当然、私の実家はバリアフリーじゃありませんし
田舎で周りにバリアフリーホテルもありません。
でも雪国から関西に来るとなると泊まらないわけには行かない。
結局、はじめましてでいきなりバリアフリーじゃない実家に泊まることになり
彼は生きた心地しなかったことでしょう。



ましてや、
出発前に義父から「反対されるだろうな」と言われていたようなので。

私も反対されるかな?とは思いましたが
反対されたらそのまま雪国に行けばいいや!と
楽観的に考えていました。



が、予想に反し
旦那の挨拶に父は…
「返品利かんで?それでもええんやったら持っていって」

母は「この子は外国人でも連れてくるんちゃうかって、昔から話してたから^^;仲良くしてやってください」

関西弁が聞き取れなかったのもあるだろうけど
旦那、ビックリして2度聞き。
「えっ?ええっ(;´д`)?」

晴れて結婚の承諾を
得たのでした。



私たちみたいに反対されないケースは
おそらく少ないのではないかと思いますが
たぶんそれは、
障害者の生活を知らず、大変そうなイメージが先行するためだと思いますし
やはり介護をしなければならないのでは…という心配もあってのことだと思います。

中には、世間体や体裁を気にする親もいるんでしょうが
どれも子を思ってのこと。
ただ、それを親の物差しだけで測るから
理解できない、納得できないのだと思います。

健常者と結婚したとしても
死ぬまでにどちらかが病気にならないなんてことはないでしょうし、
ある日突然寝たきりになるかもしれない、事故で障害を負うかもしれませんよね?
それはいつ起こるかわからない対策のと利用のないリスクです。

そう思うと、障害は既にある程度わかっているリスクです。
わかっているリスクならいくらでも対策はとれますよね。

だったら大丈夫!
私はそう思うのです。




そんなこんなで私たちは2007年春、夫婦になったのでした。



彼が、当時わかってはいなかったものの
既に発達障害の障害状態にあった、
ぶっ飛んだ私の性格と
弱すぎるメンタルに怯まなかったのかは
…わかりません^^;