happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2019.2.15 お空の卵

※2019年2月に書いた記事の転載です

 

 


「前の卵はなんでお空に帰っちゃったのかなぁ?」

夕食後にお皿洗ってる私の横で
ゆで玉子剥きながら食うたが呟いた。

 

 

なんのこと?くうたそれ今食べるの?

 

 

「うん。ふたちゅ食べるよ。
 ママのお腹にくっついた卵がさぁ

 

前の化学流産の話をしてるらしいと気づいた。

 


なんでだと思う?と聞くと

「きっとねぇ、途中でお空に落ちそうキャーこわいーって帰ったんだね 」

「じゃ、ママに似て怖がりだから帰ったんだね。
 くうたは怖くなかったの?」

「ぼくはこわいなーと思ったけど来たいなーって。ねぇママこれ食べれる?(殻ついてない?)」

 


それっきりそれとなく聞いても
なんのこと?みたいな顔をするんだけど
たまにそういう話をフッとするくうた。

 


ゆで玉子、2つも食べながら
アホなことばかりしてるように見えて
4歳なりに、
なぜママに赤ちゃんが来ないのか
なぜママが赤ちゃん作り病院へ行くのかを
真剣に、子どもなりに考えている。

 


「お前はなんでも子どもに話しすぎる」と旦那には言われる。

 

 

だけど、頑張れは赤ちゃんが絶対くるなんて幻想を抱いて欲しくない
自分がどうやって産まれてきたかも知っていて欲しい。
私がどんなに望んで産まれてきたかは知っていて欲しい。

 

だから包み隠さず子どもにわかる言葉で
くうたには報告する。

 


うちには赤ちゃんはもう来ないかもしれない。


凍結精子の底は、もう今にも尽きそうで
再TESEをしても今より良い状況の精子が採れることはまずない

 

泣こうが喚こうが、それは変わらない。

 


神様にお願いしても
良い行いをたくさんしても
どうにもならないことは世の中には確実にあって、

泣いてもいいし
喚いてもいいけど…
受け入れるしかないのが生きるってこと。

 

 

それをクヨクヨするのも自分だし
そこから何かに繋げたいと思うのも自分…

 

 

変わらない事実を軸にして、
人生を無駄に生きる子にはなって欲しくないな。

 


旦那の言葉を借りるなら
せっかく、「くうたは奇跡的に授かった子」なんだから。