happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

【2人目不妊治療】2018.10.1 自分次第

※2018年に他所に書いた記事の転載です。

 

診察が終わってから
今まであったことがないタイプの人に出会い
お話ししてたら
なんだ、私次第じゃないかって
少し楽になった。

 


台風明けで風が強くて
こんな日は屋根付き駐車場に停めたかったのに
あいてなくてついてない。

 


待合室には、美女と野獣カップルがいて
こんな場所でいちゃついてて
私の理解の範囲をこえるなーなんて失礼なこと思いながら
いや、嫉妬も混じってたのかもしれないけど
なんだかイライラと順番を待っていた。

 


不育のドクターは
いつも気持ちを寄り添わせてくれて、
ここは傷ついたことのある人が来る場所なんだなと
改めて知る。

 

 

私の傷は人と比べて深くはないのに
同じように接していただけて
申し訳なく思う。

 

 


ドクターがゆっくりと
「結果が出揃ってきて、治療が必要そうなものも見つかってきています。」
そういった。


結果を聞くのは2週間後のはずだったから
何の心の準備もしていなかった私、
…え?

それは何ですか?


「詳しくは次の予約日にお伝えしますが、
 バファリンを服用して挑んだ方が良いようですね」

 

バファリン…?
半分優しさの?

 

「それとはまた違うんですがね。バイアスピリンですね」

 

 

ああ、不妊界隈で聞いたことがある。
聞いたことがあるけど、
それが何の薬かまでは知らなかった。

 

次の移植は結果を聞いて次の周期から慌ててやるつもりだったけど
不育のドクターの意見も聞いて
1周期お休みする気持ちになった。


なんだろう。
なんなんだろう。


私、不育はひっかからないとなんとなく根拠もなく思ってた

 

 


採血の受付を済ませたら74分待ち。
ちょうど旦那の知人の車椅子ユーザーが同じ病院にいるとのことで会ってきた。



不思議な人で、ポジティブな目の前の出来事だけに集中するひとで
ネガティブなものは忘れればいいし、
楽しむことにしか興味がないという人だった。

 

「歩くってことはもう経験したから、
 歩けなくてもいいんですよ。
 歩けないを今経験してるんで、それを楽しみたいんです。」


なんだ。私次第じゃないか。
私次第で物事は変わるんじゃないか。


私は妊娠しないかもしれない。


だけどもう、1度妊娠を経験した。
今は妊娠できない時間を、経験してるんだな。

 

それを楽しめる自信はないけれど
それほど悲観することでもないのかもしれないし
どちらに転んでも
10年後には今のことは、思い出の一部になるだけ。


そういう考え方があることを知った。

 

 

私より年下の男性だけど
不思議な人で、夢中になって話を聞いた。
ただ、相づちを打って聞いてるだけだった。