happypig~障害夫婦生活雑記~

障害者夫婦なんて、世の中にそうある組み合わせで脊髄損傷車椅子旦那の夫と突き抜けすぎてる妻、そこにぽっこり産まれてきたこどもの生活を描ていきたいと思います ☆

脊髄損傷って何?歩けないだけじゃないの?

記事がバラバラ…なのは

私の頭の中がこんな風にバラバラに散らかっているから💦

 

順序だてて何かをやるのが

苦手です😅

 

残念でしょ?残念なんです( ´△`)

 

 

 今さらながら脊髄損傷って何?の話です。

 
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脊髄損傷

脊髄って言うのは脳から各部位に指令を送る神経の束で

背骨の中を通って脳から尾骨まで延びています。

 

脊髄損傷というのは、その神経の束が

外傷や疾病により損傷を受けてしまう状態を言います。

 

脊髄は首(頚椎7個 C)・背中(胸椎12個 Th)・腰(腰椎5個 L)と仙椎・尾椎に(S)分かれ、

どこを損傷するか、どう損傷するかで日常生活レベルは大きく異なります。

 

怪我は治癒していきますが

傷ついた脊髄は元に戻りません!

そして傷ついた箇所以下に信号が正常に送られなくなり

損傷部位以下に運動知覚麻痺を起こします。

悪くない、怪我もしていないはずの手や足が

動かなくなり、感覚もなくなります。

 

 

脊髄損傷と一口に言っても

残存機能は人それぞれで

多少の麻痺はあるけど立てる歩ける人から

寝たきりで人工呼吸器に依存している人まで

様々。

損傷部位とその損傷程度によって

受傷後のADL(日常生活動作)は様々。

 

 

脊髄損傷の分類も色々ありますが

大きく分けて『完全損傷』と『不完全損傷』があります。

 

完全損傷とは脊髄の機能が完全に壊れた状態で、脳との伝達ができなくなるために運動麻痺、感覚知覚機能の消失を呈します。厄介なのは全く何も感じないわけではなく、損傷部位以下に、感じるはずのない痛みや異常な感覚を感じます。

 

不完全損傷とは脊髄が部分的に損傷を受けた状態で、感覚知覚機能だけが残った重症なものから、ある程度運動機能が残った軽症なものまで様々。
痙性といって動かせないはずの手や足が本人の意思とは関係なく動き出したすことも。
麻痺の程度によって状態は様々です。

 

 

日本には10万人以上の脊髄損傷者がいて、

毎年5000人以上が新たに脊髄損傷を負うそうです。
受傷原因の割合としては多い順に交通事故 、高所からの落下 、転倒 、打撲・下敷き 、スポーツ 、その他ですね。

一昔前は飛び込み事故やスノボ事故で脊髄損傷したというのをよく耳にしましたが

最近脊髄損傷したという人からは自転車事故をよく聞くようになった気がします。

 

 

じゃ、実際どうなるの?と言うと

 

運動麻痺:

損傷部位以下が自分の意思で動かせなくなります。

 

知覚障害:

熱い冷たい・触られてる感覚も痛覚もわからなくなります。一部に於いては稀に過敏になることもあります。

 

排尿・排便障害:

トイレに行きたい感覚も出てしまった感覚もわからなくなりますが、代償尿意や代償便意といって、寒気や悪寒、発汗、腹部の膨満感などでトイレに行かなければとわかるようになることも。

 

自律神経障害:

体温調節の異常、発汗の異常、起立性低血圧などが起こり、天気に体調が左右されやすくなる

 

性機能障害:

感覚がなくなるため、性感覚や機能が消失。

男性の場合勃起射精機能が失われ、造精機能にも障害が出ることもあり、体外受精や顕微授精を受けなければ挙児が望めないことも。

 

 

脊髄損傷は“歩けなくなる”イメージが強いですが

実は歩けない以外にも様々な症状が起こるんですね。

 

そして命を奪いかねない様々な合併症(褥瘡や尿路感染・自律神経過反射等)とも常に隣り合わせですが

しっかりとケアしていけば

状態にも寄りますが、いずれ社会復帰や恋愛・結婚・出産や育児も可能な障害です。